弐夜 「新たな力」

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『ごちそうさま。』  それから半刻程で朝食は終わった。 「ふぅ……旨かった」 「翼月、今日は何するのかしら?」 「んー……今日は出掛けるかな」  食事が終わって早々、紫と翼月は話をしはじめる。 「なら貴方に渡しておきましょう」  それから紫は隙間を開き、中から何かを取り出そうとしている。 「これを」 「ん? 白い、紙?」 「それはスペルカード。幻想郷で言うところの決闘に使うのよ」  それを聞いて翼月は顰めっ面をする。 「はぁ……やっぱり俺にゃあ戦いがあってるのかな」 「…やっぱり、渡すべきじゃ無かったかしら…」  紫は複雑な表情を浮かべる。
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