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―***―
「よし、ついた」
結論、主人公を侮っていたようだ。
それから翼月は萬札を取り出して、目の前の賽銭箱に投げ入れる。
「……ん?」
ダッダッダッ
突然何者かが走っているような足跡が此方に向かってくる。
ダッダッダッ
それは徐々に近づいていって、
ガラッ!
遂に目の前の襖が開かれた。
「いらっしゃいませー!……お賽銭、お賽銭♪…ってこれは! 萬札じゃないの!」
「……すいません……」
そして現れた少女。少女は賽銭箱の奥の襖を開けていきなり賽銭箱の中身を調べたのだ。
「……あ、貴方ね! ゆっくりしていってね!」
「は、はい……」
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