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な、何だったんだ…?
よく分からないが、とりあえずホスト新坂から解放されたことに安心した。
しかし、問題は目の前で殺気だだ漏れ状態な会長サマ。
なんでこんな状態で逃げやがった、あのホストめ…!
しかしいくら新坂を恨んでもこの状態は変わらないので新坂にはあとで文句を言うとして。
「あー、会長?
俺を呼んだのって歓迎会のことだけですか?」
渋々会長に声をかけた。
「あ?ん…ああ…」
めちゃくちゃ不機嫌です。
どうしてくれようかあのホストめ…と黒い思考を張り巡らせていると、視線を感じた。
それはもちろん会長―――まぁこの場には一応仁先輩もいるのだが、今は何かをしていてこちらに気を向けていない。
今度は何を言われるのかと身構えた俺に、会長はゆっくりと口を開く。
「…学園には慣れたか」
そんなことを突然聞かれて。
「………へ?」
思わず間抜けな声が出てしまった俺に、眉間に皺を寄せる会長。
「なんだその反応は。
別におかしいことは言ってないだろう」
「いや、まぁ、そうなんだけど、うん」
予想の斜め上をいったというか何と言うか。
苦笑のような微笑みを浮かべて天井を仰ぐ。
まるで俺のことを気遣うようなそんな言葉。
…やっぱり、悪い人だとは思えないんだよなぁ。
「お陰様で、ある程度は」
「それは良かった」
「…会長って」
なんで俺様キャラなんですか、と続けようとした俺の言葉は。
Prrrrrr‥‥
聞き慣れた着信音に遮られた。
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