第01章

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俺は今、目を疑うというよりは己の運命を呪う状況にいた。 「おいおい…なんだよコレ…俺は二次元の主人公か何かか?」 目の前に立ちはだかる、これがローマ宮殿だと言われても納得してしまうほど大きな門。 これが何かって? ――そんなの、俺が聞きたいです。 「ああ、もしかしてコレ夢か?」 そう言って頬をつねってみる。 が。 「……うん、痛いな」 無情にも頬は微かな痛みを訴えただけだった。 嫌な予感しかしないままゆっくりと視線を動かせば。 『私立讃伽学園』 ―――今一番見たくなかった文字が、門の柱に堂々と書かれていた。 .
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