第01章

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俺、神崎颯人は、今日からこの讃伽学園に編入することになった。 讃伽学園について事前に俺が聞いたことは 「なんか金持ち学校らしいよ」 非常に情けないが、これしか聞いてなかった俺。 なんか金持ち学校って…… 最早これ金持ちとかいうレベルじゃなくないか。 そんな学校に、なぜ一般家庭に生まれ育った俺が編入することになったのか。 きっかけは俺の幼なじみである、林波夏。 外見だけ見れば平均以上の一般女子なのに、奴は救いようのない腐女子であり、その上とんでもないことを平気でやらかす。 そのとんでもないことの代表例が今の俺の現状で、あいつはあろうことか勝手に俺の転校及び編入手続きを済ませ、ここ(全寮制男子校)へと送り込んだ。 自分の欲求を満たすためだけに。 もちろん俺だって反抗は試みた。 しかし波夏にそんなものが効くはずもなく、抵抗するなら考えがあると逆に脅され、仕方なく俺はこの讃伽学園にやってきたわけだ。 .
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