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俺、神崎颯人は、今日からこの讃伽学園に編入することになった。
讃伽学園について事前に俺が聞いたことは
「なんか金持ち学校らしいよ」
非常に情けないが、これしか聞いてなかった俺。
なんか金持ち学校って……
最早これ金持ちとかいうレベルじゃなくないか。
そんな学校に、なぜ一般家庭に生まれ育った俺が編入することになったのか。
きっかけは俺の幼なじみである、林波夏。
外見だけ見れば平均以上の一般女子なのに、奴は救いようのない腐女子であり、その上とんでもないことを平気でやらかす。
そのとんでもないことの代表例が今の俺の現状で、あいつはあろうことか勝手に俺の転校及び編入手続きを済ませ、ここ(全寮制男子校)へと送り込んだ。
自分の欲求を満たすためだけに。
もちろん俺だって反抗は試みた。
しかし波夏にそんなものが効くはずもなく、抵抗するなら考えがあると逆に脅され、仕方なく俺はこの讃伽学園にやってきたわけだ。
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