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「…嘘ついてごめん
オレ、バイなんだ」
まったく、やっと白状したか。
ふぅと息を吐いて琉衣を見ると、面白いぐらい肩を震わせて不安げな目でこちらを窺ってきた。
…犬だ。これは犬だ。
「…嫌、だよな」
「へ?」
「颯人は、その…バイとかゲイとか嫌い、なんだろ…?」
え、俺そんなこと言ったっけ。
全く身に覚えがなくてしばらく首を傾げていると、「嫌じゃないのか…?」とまたもや不安げに聞かれたから「うん別に」と返す。
途端、ぱぁっと明るくなる琉衣の顔。
…犬だ。これは犬だ。大事なことだから2回目な。
「別に好きになるのに性別は関係ないと思うし」
それに今まで毎日修平から熱いラブアタックをされていたわけだし、今更偏見なんて持つ方が難しい。
まぁ俺が対象になるのはちょっと勘弁してほしいが。
「じゃあ!」
「ん?って、ちょ、なに」
いきなり重い物体が背中に乗ってきたと思ったら、それは次に俺の横にぴったりと密着してきて。
それから、腰に回される腕の感覚。
…なんでこいつ、俺に抱きついてんの。
「はーやと」
「なんでそんなに幸せそうなんだお前は。早く離れろこら」
「やーだー」
「ガキか…!?」
「愛情表現だろー」
「愛じゃなくて友な」
ちょっと誤字が激しいですよ琉衣さん。
力なく呟くと、俺を抱きしめている腕の力が強まった。
ちょっと苦しいんですけど。
「颯人」
「何だよ…ってか苦しいんだけど」
「オレね、バイなの」
「うん、さっき聞いた」
「それでさ、颯人のことが好きなの」
「だからさっき聞い―――……てないな…」
―――……。
「あー、うん、俺も琉衣のことは本当に良い友達だと」
「違う」
「ぅお…っ!?」
…だーれかー状況説明頼みまーす。
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