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線香の煙の中に飾られた１枚の写真。
凛とした少女が微笑んでいる。
若干７歳の少女の早過ぎる死。
校舎内で遊んでいた時に事故に合ったのだという。
少女の死には不可解な点が多く残されていたが、学校側は事故と発表した。
俺は学校のクラスの生徒と一緒にその少女の葬式にいた。
「まだ７歳だってよ…。」
「かわいそうねぇ。」
「自殺？」
「まさか、まだ小学生よ。」
後ろで保護者達がぼそぼそ話す声が耳に入った。
亡くなった少女の母親は棺をじっと見つめながら泣いている。
父親は母親の手をぎゅっとにぎりしめながら下唇をきつく噛んでいた。
俺は何がなんだか良くわからなかった。
ただ、棺の中の彼女には２度と会えないと感じた。
あの凛とした笑顔を見ることは２度とないのだと。
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