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アルヴィン
「…大会が始まって早3日…。
現状はどうなっている?」
コーデリア
「申し上げます。
外部参加者の3分の2は
すでに敗退。中には死者の
報告も出ています。
学園の生徒はまだ3分の1にも
満たない数の敗退者で
済んでいるようです。」
アルヴィン
「流石…才能を見込まれ
特別なカリキュラムを
受けている子供達は素晴らしい…。今年も優勝者は学園の生徒で
決まり、かな」
コーデリア
「さぁ…それはどうでしょう。
学園の生徒達は中盤まで生き残る『悪知恵』を知っているだけかもしれませんよ。」
アルヴィン
「…なるほどねぇ。
でも僕らが目をつけた
優勝候補以外は、みーんな
どうでもいいんだけどね」
コーデリア
「この子達、ですか…」
- 4人の写真を机にパサッと放る -
コーデリア
「学園の3年生、呉無紗烏。
財閥の一人娘だが2年前に
起きた事件で現在は大きな
屋敷に一人暮らし。
欠席が目立つが留年しない程度に学園には顔を出している。」
「外部参加者、音媛李・杏。
学園に編入予定だったが
大会に間に合わず外部として
参加。操る人形は二人で作った為両名ともマスター。
非常に高度な技術を持ち、
一年生ながらかなりの実力者と
判断。」
アルヴィン
「…そして最後は、彼だね」
コーデリア
「はい。…学園の3年生、
柊阿瀬斗。何故進級出来て
いるのか不思議なくらい
学園にはあまり通っておらず
引きこもり。その為今回の大会も早まっている事を知らず
人形が完成しているかも
定かではない……。
…何故この子が候補に?」
アルヴィン
「ふふっ、…阿瀬斗くんも
優勝候補に上がるくらい
素晴らしい能力を持っていそう
だなーっていう…期待?」
コーデリア
「……。この子、参加届けは?」
アルヴィン
「ああ、それなら僕が。
問題ないでしょ?どうせ普通に
学園へ通っていたら授業中に
書かされるんだし。」
コーデリア
「え、ええ…まぁ…。
でも完成させてるかも
分からないのにエントリーさせて平気なのですか?」
アルヴィン
「彼は完成させてるよ。
かなりギリギリだったよう
だけどね。フフフっ」
阿瀬斗N
「俺の知らないところで
話は進み、突然戦いを
強いられるなんて…
この時の俺は想像もして
なかった」
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