人形師-Ｒegret-

■ １. ■

阿瀬斗
「…っ!?戦いって…人形師の!?」

紗烏
「貴方寝惚けているの？
それ以外に何があるというのよ!!」

阿瀬斗
「いや沢山あるかと思って…」

紗烏
「呆れた。私の連れが人形だって事くらいすぐに感付けたでしょう？私だって貴方の隣にいる子が
人形だって解るのよ？」

阿瀬斗
「…何となく、違和感はあった…ようなないような。」

紗烏
「へぇー…。学園で貴方の噂を
聞く限りもっと凄腕の人形師だと思ってたのに…なんだか
拍子抜けだわ」

阿瀬斗
「…それはすみませんでした。
ところで俺の噂ってどんな？」

紗烏
「ああ…。学園を休みがちなのは今大会に備えて最高傑作を作る為だって噂。
だから私もそれだけ熱を
入れてる生徒がいるのねって
感心してたのに…残念だわ」

エリシル
「なっ、なによこの人!!
さっきから阿瀬斗を馬鹿に
するような言い方…!!
そうよどうせ阿瀬斗は
ただの引きこ…」

阿瀬斗
「――合ってるよ」
（エリシルを遮るように）

エリシル
「…え？」

阿瀬斗
「俺は休んでいる間に、
最高の人形を完成させた。
それがこのエリーだ」

エリシル
「阿瀬斗…っ」
（嬉しいような恥ずかしいような←）