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アルヴィンM
「この娘だって、すぐに
凍え死んでしまいそうなくらい
寒さに震えているというのに。
二人きりで生きている
姉妹の絆というやつか?
…それとこの娘、弱っている
姉の方からも…僅かだか
不思議な力を感じる」
杏
「…ダメ、でしょうか…?」
アルヴィン
「…ああ、すまない。
…良ければ君達にコートよりも
良い暖(ダン)を与えてあげよう」
杏
「コートよりも…?」
アルヴィン
「そう。…僕の屋敷に来るが良い。責任持って僕が君達を
育ててあげよう」
杏
「っ!!本当…ですか…!?」
李
「杏……そこは、寒くないの……?」
杏
「うん、そうよっ。李もすぐに、元気になれるよ…っ」
アルヴィンN
「僕はすぐに決めた。
この姉妹を私の名誉を守る為の
駒にしようと。
微かではあるが確かに感じる資質…訓練次第できっと優勝候補に
上がる程の才能が開花すると
確信したんだ。」
李
「ありがと…ございます…。」
杏
「きっと私達、恩返ししますから」
アルヴィンN
「そしてすぐに李を医者にみせ
回復を待った後、二人は
人形師のことを受け入れ
毎日特訓に励んだ。
これが自分達に出来る、
僕への恩返しだと。」
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