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【屋敷*李・杏の部屋】 李 「……ねぇ、杏は後悔してる? 人形師になったこと。」 杏 「何…?急に。」 李 「あの二人の人形師を見てたら そう思ったから。 人形師達は人形と強い絆で 結ばれている…時には レンアイ感情なんか持って。 …この数日で倒し続けた 人形師達は皆下らない感情が あったでしょ? 私達には無縁の愛情…。 それを見せ付けられる戦いを 繰り返さなきゃいけない 人形師の運命ってやつを 嫌ってるんじゃないかと思って。」 杏 「…確かに、嫌いかもしれない。でもそれはただの嫉妬かも しれないし、私達が知ろうと しないだけかもしれない。 …李がそんなこと気にするなんて、珍しいね」 李 「だって私が病を患って なかったら、杏は御主人様に 助けを求めたりしなかったでしょう? …そしたら人形師にだって、 ならなかったかもしれないじゃん」 唄詠 「李…」 杏 「李が元気でも、 私のすることは変わらないよ… 李と生き抜く為に。」 唄詠 「そのおかげで私が作られたの ですから、私は感謝しています。」 李 「…そう、か。ありがとう 二人とも。 ちょっと語りすぎちゃったね」 ―――――
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