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【紗烏の屋敷】
紗烏
「……柊阿瀬斗、思った以上に手強そうだったわね。」
ゼルム
「ええ…。」
紗烏M
「さっきからぎこちない会話ね。
あの戦いから帰ってきて、
ずっとこんな調子。
…私のマスター権限を使えば
そのワケも吐かせることが
できるけど。」
ゼルムM
「…私は紗烏様だけの為に
存在するのに、あの…リメルが
気になる等あってはならない。」
紗烏
「ねぇ……ゼルム。
私のこと好き?」
(真剣でもなく冗談でもなく
さらっと)
ゼルム
「はい。勿論です
紗烏様が私の全てですから」
紗烏M
「業務的な笑顔、決まった台詞。……分かってるのに。
ゼルムが、心から愛してくれる
ことなどないって。
昔の想い人の名前を与えて、
面影を重ねる最低な私の事など」
キャメロット
『お嬢様ーっ、紗烏お嬢様!
こんなところにいらっしゃったのですか』
紗烏(16歳)
『ふふ、そんなに慌てなくても
勝手に外へ出たりしないわ』
キャメロット
『わかりませんよ?
お嬢様は昔からお転婆で
気分屋な方ですから』
紗烏(16歳)
『…くすっ、私のことを
良く理解してくれているのね』
キャメロット
『当たり前です。何年紗烏様と
過ごしてきているとお思いですか』(胸を張って言う)
紗烏(16歳)M
『そういう意味じゃ、
ないのにな……』
(苦笑いで切なそうに)
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