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ゼルム
「…っ!!紗烏様!?」
紗烏
「え…?…あれ、やだ…
涙が出てるわ…。
少し昔を思い出しちゃって…」
ゼルム
「紗烏様…っ」
紗烏
「うっ…うう…!
どうして死んじゃったのよ、
キャメロット…っ!!」
(ゼルムに抱き着き泣く)
ゼルム
「…大丈夫ですよ、
私はここにいますから」
ゼルムM
「2年前に呉無家を襲った事件。その事件で紗烏様はご両親と
想い人だった執事を喪ったという。広い屋敷でたった一人と
なった紗烏様に作られた私は、
その人の代わりでもある…」
紗烏
「もう、何処にも行ったら
嫌よ…。一人に、しないで…っ」
紗烏N
「私達の関係は、歪(イビツ)だ。主人に対し業務的な笑顔で
接する人形…亡くなった想い人
そっくりに人形を作った主人…。
互いにきっと、心の底では
違う人を求めている。
…だから其処に信頼関係など、
存在するはずがないのに」
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