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【夜、柊家】
阿瀬斗
「ただいま。」
せつな
「阿瀬斗!?一体どうしたの
こんな夜に…!
心配したのよ?
学校に行って、友達と
遊んでいたの?」
阿瀬斗
「んなワケねぇだろ…っ!!
友達なんて、もう信じられないんだよ…っ」
せつな
「…っ、阿瀬斗……」
エリシル
「ちょっと阿瀬斗、
お姉様に対してその態度は
失礼よ!」
阿瀬斗
「はぁ?いいんだよ、
そんなヤツ。
保護者面ばっかしやがって
鬱陶しいったら!」
(吐き捨てて部屋へとこもる)
エリシル
「…阿瀬斗」
せつな
「あ、あの!いいんですっ
あの子には辛い過去があって…
私、十分理解してるつもりですから」
エリシル
「…その、過去って?」
せつな
「親友に…裏切られたそうです。あの子中学入りたての時に
隠してた人形師の力を
親友だった男の子に
見られちゃったらしくて。」
エリシル
「え、それだけ?」
せつな
「いえ…。阿瀬斗はその子に
口止めしたらしいのですが
次の日登校したらその話題で
クラスメイト達は持ちきり。
人外、気持ち悪い奴、と
言われ続け辛い苛めに遭って
登校拒否になってしまいました」
エリシル
「そう、ですか…。
私達を作る能力のせいで、
苛めにねぇー…」
せつな
「え?…あ、あの…
そういえば貴女は?」
エリシル
「あ。……えへ、紹介が
遅れちゃいました。
私は阿瀬斗の作った人形、
エリシル・メルティーです♪
リメルって呼んでね!」
せつな
「……。え、ええぇぇえ!!?」
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