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「そうよー、あの吹未も中学生なんだよー。まだまだ小さい子供なのにねぇ」
「私たちだって、凛中に入る時に自分達で同じこといってたよ」
「あはは、そう? そういえばそうだっけ」
そんな他愛もない会話をする疾風と鏡歌。
会話をしているうちに、めざしていた学校、桜凛中学校が見えてきた。
「わあぁ……、今年もたくさん桜咲いたねぇ……」
「うん……、相変わらずこの光景はいつみてもすごいわ……!」
疾風と鏡歌は桜が咲いている光景に見惚れていた。
桜凛中学校の校門から少し手前、50mから校門の奥50mにわたって、たくさんの桜の木があるのである。そのあまりにも膨大な桜の木から舞散る花びらは、幻想的な桃色の雪を思わせる。
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