新学期
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「今日から新しい一年が始まるんだ……」 そう疾風は呟いた。 呟いた途端に、疾風はいてもたってもいられなくなった。 「鏡歌っ! 私、先いってるね!」 いつもは静かな疾風が、鏡歌を置いて桜の雪を走って突き進む。 「ああっ!? まってよー、おいてかないでー!」 そんなやりとりをしながら、彼女たちを含めたたくさんの人たちの物語が始まったのであった────。
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