新学期

7/7
前へ
/134ページ
次へ
「今日から新しい一年が始まるんだ……」 そう疾風は呟いた。 呟いた途端に、疾風はいてもたってもいられなくなった。 「鏡歌っ! 私、先いってるね!」 いつもは静かな疾風が、鏡歌を置いて桜の雪を走って突き進む。 「ああっ!? まってよー、おいてかないでー!」 そんなやりとりをしながら、彼女たちを含めたたくさんの人たちの物語が始まったのであった────。
/134ページ

最初のコメントを投稿しよう!

41人が本棚に入れています
本棚に追加