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僕の名前は羽矢内 透(はやうち とおる)。ちょっとオタクな高校二年生です。将来の夢はイラストレーターで、その第一歩のため、イラストサイト「スピードガンマン」の管理人をやっています。
「にゃー」
そして、僕の膝の上で寝ているのは、僕の飼い猫のココア。
僕の大好きな愛猫です。
「さてと、スピードガンマンの更新も終わったし。寝ようかな」
僕は膝の上で寝てしまっているココアを抱き上げて、猫用ベッドに降ろしてから電気を消し、僕自身もベッドに入る。
僕は目覚ましの音に目を覚ますと、とある異変に気づく。
布団がやけに重い。いや、布団の中に何かがいる。それが僕の腹の上に乗っている。だが、これはココアの重さじゃない。
思い切って布団をめくってみる。そしてその中身を見た途端に、閉める。
結論から言うと、いた。
何がいたかというと、女の子だ。
長い黒髪にネコミミを着けた女の子。顔は僕のお腹に押し付けていてわからなかった。
なななななんで? 女の子が僕の布団に??
僕が混乱している間に、女の子が布団の中でもがく。
「にゃ、にゃ?」
女の子は布団から顔だけ出して、僕を見つめる。
その顔はどこかで見覚えがある顔で。
目の焦点があっていないのか、しばらくボーッとしていると、突然、
「あぁ! ご主人様ぁ! おはようございますぅ♪」
物凄い上機嫌で僕にほお擦りをしてくる。
あれ? この子、もしかして。いや、でも・・・そんなはずは。
「コ、ココア・・・?」
「はいっ!」
元気ハツラツゥに答える女の子。「な、なんでここに・・・」
「昨日は寒かったので、ご主人様と一緒に寝かせてもらいました♪ てへっ♪ って、言っても、ご主人様に私の声はわからないんだよね」
ココアはそういいながら、自分の手の甲で頬を撫でる。と、そこで手が止まる。
自分の手を凝視して、固まるココア。と思ったのもつかの間、
「ぎにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ご近所中を震わせる大声を出した。
「お、落ち着いて! ココアッ」
「にゃにゃーーー!! 体が! 体が人間に!? ご主人様ぁ、どうなってるんですかぁ! っていうかあれっ? 私の言ってることわかりますかっ?」
ココアが騒ぐ中、僕ははっきりと部屋の外からバタバタと階段を上がる音を聞いた。
騒ぐココアに「静かに!」と言って黙らせ、布団を被せる。
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