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「ワカッター」
トテテテ と寝室を後にするフー。
やっぱりいつ見ても可愛らしい。
「オカーヒャン、オトーヒャン モウスコシネタイッテ―」
「ホー フサ、イイドキョウダ。 フー サキニアサメシタベテナ」
僅かにそんな声が耳に届いた。
ヤバいかななんて思っている内に寝室の壁に飛んできた包丁が突き刺さった。
どうやらフサには一刻どころか一瞬の猶予すらないらしい。
「す、すぐ起きるから!」
「イチドデオキロ!」
毎日のようにドメスティックバイオレンスを受けながらも、それなりに幸せな生活を送っている。
そんな生活も早いもので、もう3年を過ぎようとしている。
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