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まだ半分くらいしか重なっていないのに、それでも辺りは明らかに暗くなっていた。
そして残る部分もどんどん遮られて、隅から徐々に黒く蝕まれていく。
「日蝕か……確かそんな話、ニュースでなかっかたような」
「………………」
つーは表情を出さずに、ただ空を見上げていた。
「ドウシタノ? オカーヒャン?」
「ナンデモネエ。 ユウハンハ フーノダイスキナハンバーグデイイカ?」
「ワ――イ!」
「ツーチャン、気が早すぎない?まだ昼だよ。 ていうか、ハンバーグって確か二日連続じゃ……」
「モンクアルカ?」
喉元に包丁を突きつけられる。
若干首の毛が数本落ちた。
「………ぜんぜん無いから」
どんなにたっても、色々あっても、
攻撃の対象と言うポジションは不動の物になっている。
でも、非暴力的なツーチャンはかえって不気味だから。
これはこれでいいと思う。
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