―信用―

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しばらく車で走り、彼の通う学校に停まる。 「鍵。貰ってきな。」 しおりに押され、学校に入る。 まだ卒業して間もなく 先生は覚えていてくれるので すんなり入る事が出来た。 あいにく休み時間らしく 廊下が賑わっていた。 彼の教室へ行き 彼を探す。 見渡すと彼がいた。 ――…!! 彼は私が居ない空間で 可愛らしい女の子と 2人仲良く話をしていた。 ただ話をしているなら なんの問題もなく。 私だって、驚く事もない。 私の目にうつる2人は 何もない訳がない…と 言い切れるほど 親密だった。 それでも 胸が裂ける音を聞きながら ズカズカと彼の元へ近づく。 私に気付いた彼は お化けでも 見たかの様な顔で 固まっていた。
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