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「それなら…わかりました。コックの意地です。続けましょう。ですがこれ以上下等な扱いを受ければすぐに出て行きます。では」
スタスタと早足でMEIKOの部屋を出て行く。その後ろ姿は足音に相反して頼りないものだった。
MEIKOは呆れて溜め息をつく。雇ってあげているのはこちらだというのに。
情のカケラもない奴だ。
「そのうち…痛い目に遭うかもしれないわね?クスクスクス」
不気味な嘲笑をしながらMEIKOは椅子に座ってパソコンを取り出す。
食べることだけがMEIKOの仕事ではない。
自分自身が食べた物を評価して世間に情報を与えるのも彼女の仕事だ。
カタカタカタ…。
キーボードの叩かれる音が部屋中に響き渡る。
一仕事したらまたご飯だ。
MEIKOはワクワクしながら自身のブログに情報を書き込んだ。
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