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「コンチータ様、まだ食べるのですか?」
「当たり前よ。いつもこれくらい食べてるでしょう」
全く。この馬鹿な召使は…。何度言っても同じ事を繰り返し訊いてくる。私も飽き飽きしてくる。
「ちょっとぉ、レン!ちゃんと食器片付けときなさいよぉ。コックが困ってるわよぉ?」
「それはリンの仕事だろ」
「レンに決まってんぢゃん。レン頭悪ーい」
パタパタと走りながら文句を言うメイド…。鏡音リン。性格の悪いメイドだ。弟と違って頭は良いのにこうも性格が悪くては腹立たしくて仕方がない。
私は少し意地悪に、メイドに料理を作るように言った。
「そこのメイド、私に何か特製料理を作りなさい」
「え…??」
リンは驚いたように足の動きを止める。
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