第一章

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呼吸を整えて 裏庭にあるベンチに腰かけた 必死に走ったので カツラがづれていた 誰も見ていないと思い カツラをはずした パーマがかかった金髪の髪の毛が風にゆれる 「春のにおいだ…」 このにおいを嗅ぐと 昔の幸せだった頃を思い出す 「あの頃に戻りたい…」 涙がでそうになって 上をむいた 青い空に白い雲 桜が散った後の緑の木々達 泣きたくなった時は いつも上を向いて いつもと変わらぬ景色に癒される
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