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その時またガラリと教室のドアが開く
そこにはフランス人形のような
学年1美少女と呼ばれる
マドカが立っていた
「隼人、おはよぉ!!
マジでこんな朝早く来てたんだ」
「おはよ
だって罰ゲームだしさぁ
っても、予定がくるってまだやってないけど…」
「そうなんだ
なんで予定が狂ったの??
はやくやればいいのに」
「俺にも段取りってもんがあるんだよ」
「段取りねぇ…もしかして山田がいるからできないとか??」
チラッとマドカがこちらを見る
腕の隙間からだが
目があったような気がして
目をそらした
「山田じゃねぇよ
綾小路だよ」
ちょっと怒った様に隼人が言った
「だ、だってどう見ても
山田 花子って感じじゃん
綾小路 麗華とか名前負けしてるし」
「…可愛いよ」
ぼそっと聞こえるか聞こえないぐらいの声で隼人がつぶやいた
「えっ??」
「いや…そんな事言ったら可哀想だよ」
「分かった
隼人がそういうなら」
ちょっとスネた口調で答える
「俺ちょっと飲み物買ってくる」
「待ってあたしも行く」
隼人に続いてマドカも教室を出ていった
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