第一章

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花瓶を手に取り 教室をでてすぐ左にある手荒い場へ行く しおれた葉っぱなどをとり 茎についている ヌルヌルしたものを 洗い流し 花瓶も洗って新しい水をいれた そこにバランスよく また花をいける 花は裏切らないから好き それに見ていると癒される 思わず頬がゆるむ 「…笑ってる」 「えっ!?」 ビックリして声のした方を見る 後ろには爽やかな笑顔をした隼人が立っていた 「何??」 私は隼人の目を見て尋ねた すると隼人は私から目をそらし 「これ…」 と言って紙パックのオレンジジュースをさしだした 「えっ?くれるの??」 「さっきのわび… マドカが言った事気にすんなよ」 「別に…あんなの言われ馴れてるし…」 「そんなこと馴れんなよ!!」 隼人はやっと私を見て 少し怒ったようにいった 「いいの、別に気にしてない」 「そう言われても…女の子はほっておけないよ」 これが隼人の性分なのだろう だが私にはお節介に思える 「そうゆうの迷惑だから、私の事は放っておいて!!」 そういって私はあてもなく駆け出した 隼人と喋っていると いつも去勢をはっている 自分の仮面が剥がれそうで恐い… 弱い自分がばれてしまいそうで… 気づけば裏庭まで来ていた
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