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陸『何が?』
優奈『てれび戦士でいられるのは今年限りだって。ずっと分かってたし、覚悟も出来てるつもりだったんだけどな………』
優奈の目から、一筋の涙がこぼれた。
優奈『こんなに、充実した一年間になるとは思わなかった。ずっとみんなで一緒に天てれやりたかった。離ればなれになるのが、今はすっごく辛い………………もうこの24人で、あの掛け声も出来ないんだなって思うとさ……………』
陸『大丈夫だよ』
優奈『え………………?』
陸『確かに、僕らは今日でてれび戦士じゃいられなくなる。でも、僕らはいつか会えるよ。てれび戦士としてではなく、“友達”としてなら、またみんなが1つになれるよ』
優奈『陸…………』
陸『ま、会うのにどのくらい時間がかかるかは分からない。もしかしたら、20歳や30歳を軽く越えてるかもしれない。だから、その時までは……………………お別れだね』
僕はこぼれ落ちそうな涙を必死でこらえた。
だって、今泣いたらカッコ悪いもんね。
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