序章~平清咲~

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きっと極楽には苦しみも哀しみもなくて。 何も感じなくなるんだろう。 それがなんと幸せな事か。 気持ちなんてあるから、こんな事になったのだ。 だから、もうこんな時代と 私と 別れを告げよう。 大丈夫 次に目を開けるときには 幸せが待ちわびている事を信じて・・・・・・ 私、「平清咲(タイラノキヨサキ)」は壇ノ浦で自決をした。 歴史にはけっして載らない人物だった。 その17年という短い命を海の中に身を静め、人生に幕を下ろした。 はずだった。 でも私という人物は 「伴咲音」という人物になり再び幕を上げた。 すべては、源氏を滅ぼす為― 私は 再び戦う。
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