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男はナイフを振りかぶって猛然とこちらに突進してくる。
(来るなァァァ~!)
と、思ってたら俺も突進してた。
「死ねェェェ!」
刺されるっ!
『トワイライトバックキィィィク!』
……ホワッツ?
それ、何ていう必殺技?
そう叫んだかと思うと次の瞬間視界が逆さまになった。
これって、バク宙?
俺の体は華麗に後ろにバク宙しながら男のアゴを蹴り上げて着地した。
引いてた群衆から「おお~」と
どよめきが起こる。
待て、俺の身体がそんな芸当出来る訳が無い。
だって俺の全身の筋肉で一番鍛えられているのは指だぜ?
主にゲームによって。
……ひょっとして、俺の秘められし戦闘能力がここに来て開花したのか?
グキッ
いや違う。速攻で肉体にツケが回ってきた。痛い……
俺の筋肉の声
「直行ィィィ!!貴様ゲームと
一人遊びにしか俺様を使わねえくせに突然バク宙なんかすんじゃねーよ!スト起こすぞ!?」
返す言葉が無い……
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