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彰義隊、神木隊の面々が機関室・艦橋の制圧を終えると、すぐさま「回天」から海軍兵士が乗り込んできた。
「春日が攻撃してきました。他の敵艦船も接近中。至急、回天と甲鉄は離舷し、戦闘態勢を整えてください」
本作戦の実質的指揮官である、海軍奉行―荒井郁之介が冷静に指示を下す。
甲鉄が乗っ取られた事までは遠目には分からなかったのであろう、敵攻撃は回天に集中していた。
「………一斉射撃。放て!」
荒井の怒号が響き渡る。
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その日、明治政府最強軍艦「甲鉄」と、箱館政府主力快速軍船「回天」は、その場で明治政府艦船を二隻撃沈し、悠々と箱館へと帰還した。
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