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てかね、みんなのそのポジションおかしくね?
俺の目の前に置かれたソファ。
真ん中にリーダー、両脇を固めるようにハクと紫貴、リーダーの首に後ろから腕を絡めるカナちゃん。
みんながリーダーを大好きなのは知ってたし、分かってるけどさ。いくらなんでも過保護過ぎやしませんか?
「…て、紅さん聞いてます?」
はっ!やべぇやべぇ、ハクがすっげぇ黒いオーラ出してる。
ごまかして乗り切るか、素直に謝って深手を負わないようにするべきか…
「ふふっ、こーくん」
変な顔、てあなたが笑う。
たったそれだけで、ふわりと空気が和らぐ。
するり、と。ハクとカナちゃんの腕をすり抜けて、俺の目の前にぺたりと座る。
「あぁっ!!?」
一瞬。ほんの一瞬だけ唇に感じた柔らかさ。
それが何を意味するのかわからないまま三人の叫び声に反応するように、俺は手で自分の口を覆った。
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