始まりの夢episode01 1

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気持ち悪い・・・歌とこいつの声と昔の記憶が混ざって・・・気持ち悪い。 「・・せ・・かい・・・・・・・・ひ・・・り・・・・・・・・・・・さみ・・・・・・・い・・・・・」 『こんなに広い世界になんで俺様だけなんだろう?教えてくれよ神様。寂しいんだよ・・・ 一人は・・・いやだ』 や・・めろ。やめろっ!! くっそ、正体表せっ!!俺様は勢いよく奴のマントを取った。 マントの下に隠れていた顔は・・・。知らないはずの顔だった。 知るはずがない。でも、懐かしい・・・。 なんだ・・これ?涙か? 「・・い・・しょ・・・・・・・・お・・・なじ・・・・・neu・」 あぁ・・・思い出した。お前は・・・おまえのその顔は・・・ 人間だった時の俺様の顔だ。 「お前・・俺様なんだな?」 やっと、通じた。こいつを理解できた。だから声も聞こえる。 「同じ。でもちがう。僕はずっと独りだった。世界の終焉の日からずっと」 「俺様は全知全能の神。お前は俺様の対だな?光には闇、全能の反対は無」 こいつは俺様だ。俺様の大切な影だ。神様の強大な力に耐えきれなくなり俺様は・・・神の力の一部を捨てた。悲しみというもっとも人間らしい感情とともに。 「すまない」 気がつくと謝罪の言葉が無意識に出ていた。 「大丈夫・・・・」 「もう一度・・俺様の影になってくれるか?」 「もちろん・・・」 そいつはとても優しく俺様に笑いかけてくれた・・・
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