第二話 妄想する生徒会

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「えっ?……色んな物を貰ってばっかりで申し訳ない気持ちになるんですが……良いんですか?」 「良いのよ。別に私の気まぐれであげてんだから安心して貰っておきなさい。……けど無くしたら承知しないわよ?」 「ええ。分かってますよ。……でもなんで会ったばかりの俺にここまでしてくれるんです?別に放っておけば良いのに。」 「……分からないのよ。私も。」 「……?」 胸に両手を添え、御坂さんは俯く。俯いていてこちらからは表情が分からない。 「アンタの事を見てると放っておけなかったのよ。……なんでかしらね?」 「……当麻さんが好きだから?」 「なっ!?な…ななな、なんで…あ、アイ…アイツがす、好きなことがアンタを放っておけない理由になるのよっ!そもそもあんなヤツなんか好きじゃないし!!」 「……もし違う世界でもう少し早く出会っていれば、俺も当麻さん逹と笑いあったり出来たのかな?」 「えっ?」 御坂さんに聞こえることを気にせず、無意識にそんなことを呟いていた。しかし直ぐに意識を取り戻し、首を小さく左右に振る。 「なんでもないですよ、御坂さん。ただの独り言です」 「そう?まあいいけど。……それでさ…もうちょっと話していかない?」 「『つんでれ』…ですか?」 「な…な、なによ、私はツンデレなんかじゃない!しかも、た、ただ話をしたいと思っただけよ!別に良いでしょ?」 「良いんじゃ―――――」 良いんじゃないんですか?――と言おうとした所でただならぬ殺気を後ろから感じ、俺は咄嗟に御坂さんと共にしゃがむ。 咄嗟にだったので御坂さんを抱き寄せるようになってしまったが。 すると黒子さんが俺と御坂さんの頭上を凄い勢いで越えていった。しかし、突然俺の視界から黒子さんが消える。俺は御坂さんを抱き寄せたまま立ち上がる。そして、誰もいない筈の右の方に話しかけた。 「なにやってんですか…黒子さん」 「何やっているって…お姉様の害虫駆除ですわ」 「害虫駆除?……害虫なんでいませんが……」 「アナタですよ!私のお姉様を抱き寄せるなんて言語道断ですわっ!!やはり、あそこにいる殿方と変わらないようですわね」 「はあ……」  
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