おはようございます。

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駅の改札を通り抜け、 さっき転んだ時に汚れてしまったスーツの肩周辺をポンポン払っていると、 向かいのホームでスカートの異様に短い女子高生達がこちらを指さして爆笑している姿が見えた。 ん? 今は何もユーモアのセンスを発揮していないはずだけど… 全身をぐるっと見回してみると、 ズボンのファスナーが全開になっている上に、 そこからワイシャツの裾が飛び出ている事に気付いた。 やはり僕は、 何かと大衆の注目の的になってしまう、 ディスティニーチャイルドのようだ… 運命とは時に神々しくもあり、 時に恐ろしい。 しかしいつからだろう? このまばゆいセンスを発揮していたのは。
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