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「つ~ワケで異世界に行って欲しいんスよ。お願いしますスよ。」
「悪い話では無いと思いますよ?異世界には美人も美味しい料理もいっぱいありますし……」
はじめまして、伊沢孝輔といいます。船とか車とかバイクとかが好きな、いたって普通の17歳ですよ。
…ん?部屋の隅に積んであるエアガンの類?気にしない、気にしない。
「聞いてますか?」
「はい…はい。警察呼びますよ?」
あと、黄色い救急車とか。
「いや、オレ達イッちゃってるワケではないんス。そもそも人じゃねーし。」
さて、オレは今バリバリのキャリアウーマンとヤンキー(の格好した神様)に『異世界に行ってくれませんか』とお願いされてるワケです。
なんでも、『世界のバランスを保つ為』だとか。
詳しい事はわからんが、なんでも『人間の世界(がこの地球だそう。ちなみに、ここまで人間が多い世界はここだけだそうだ)』が大きくなり過ぎて他の世界が危うくなり、それを直す為にオレが異世界に行くのだとか。
…そんな話なら有無を言わさず強制転移させるものじゃなかろうか。
「いやそんな無理矢理だなんて……ね、ねぇ?」
…キャリアウーマン、めっちゃ動揺してる。
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