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一緒に砂山を作っていると、一人のやんちゃな男の子が走って来て砂山を…。
「ドッカーン!!。バリバリ!ずぎゃ~ん!!ギュー~~~ン!!どーーーーん!」
その男の子が砂のお山を、メタメメタに蹴り壊してしまった。ワザとのようだ。
「きゃはははっ!おもしれぇ~!!」
けたたましく笑う男の子。一瞬、何が起こったのか理解出来ないアインとソナタだったが、ソナタは徐々に涙を浮かべてとうとう泣き出してしまった。
泣き出すソナタに、壊した男の子の方が面喰らった。
その男の子は砂山をワザと壊す事が、楽しいと思えたから壊したのに…。
ソナタがなぜ泣き出すのか理解出来ない。
「弱虫!!簡単に泣くなバーカ!!」
泣き出したソナタに、どうしてよいのか分からず、思わず罵倒を浴びせる男の子。
それを聞いて、ソナタは更に泣いてしまった。
やんちゃな男の子は、泣き声が五月蝿いのと、泣き止めと言ったのに泣き止まずに、思い通りにいかないイライラから徐々にソナタに対して腹が立って来た。
『え~と…。コレは…。どうしたら良いんですかね?勇人様。』
アイコンタクトで助けを求めて来たアインに、勇人は必死にアイコンタクトで伝えようとする。
『アイン何をしてんだ。ソナタと仲良くなれるチャンスだ。
「何をするんだ」って抗議するんだよ!。』
そう勇人が伝えようとするが、当のアインには思うように伝わらず。
アインはただどうして良いのか分からず、うろたえるだけだった。
今回の場合。
ソナタからしたら、イジワルされたと感じるだろうが…。
当初男の子には、ソナタをいじめたつもりはまるで無かっただろう。
砂山を怪獣ごっこのように、壊した方がが面白いと思ったのだ。
思ったが最後。
活発な子供は面白そうと感じただけで、直ぐに行動に移してしまう。
それが、大人から見たらどんなに危険な事であっても…。
やらずには…。
試さずにはいられない。
幼稚園児の段階では、まだまだ理性よりも本能を優先するモノ。
人としての常識や理屈はまだまだ通用しない。
だが、男の子がイライラから次に移そうとする行動は…。
イジメという分類に移行してしまう。
人の行動は、自らが意図せずに徐々に変化していくのだ。
『ハッ!?。そうか…。そうすれば良いのですね!。勇人様。』
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