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勇人のアイコンタクトが伝わったのか、アインは行動を起こそうとしだした。
人生は絶対的な誤答はあるのに、明確な正答はめったに無い、
選択肢の連続。
男の子の一連の言動にどう答えるかで…。
ソナタと男の子の人生すらも変わる。
だんだん腹が立って来たやんちゃな男の子が、ソナタに対してイジメようと行動しようとした瞬間!。
少し怒った表情のアインが、ツカツカと歩みより、やんちゃな男の子に抗議して突き飛ばす…。
?
かと思ったら…。
「何すんの!?ゆう君!!」
勇人に抗議して思いっきり突き飛ばした。
『抗議は、オレにすんじゃねぇよ!!ばかアイン!!』
思わずコレには、ソナタも男の子も何より勇人自身が面喰らった。
勇人は地面に突っ伏して、砂ぼこりを被ると思わず泣き出してしまう。
演技ではなかった。
幼稚園児の体で受ける痛みが、大人の時に感じる以上に痛く感じるのだった。
それもそのはず、痛みを知らない体は痛みを覚え、慣れさせよえてしていたのだ。
『いっ!!痛って~~~~~!!。何でだ、コリャ?!』
「アレ?何か違うような…?。」
自らのミスにハタと気づき、次にやんちゃな男の子の方を見て不適に笑うアイン。
ニヤリ!!
次は自分がやられると感じたのだろうか?
とっさに男の子は、砂を掴むとアインに向かって投げつけた。
その時!!
「何してるの!?止めなさい!!。」
アインと男の子との小競り合いを見つけ。若い保母さんが止めに駆け寄って来た。
駆け寄るとソナタと勇人が泣いているのにも、気づいた。
「どうしたの、何があったの?え~と君は…。」
ソナタの胸に付けられた、ネームワッペンから名前をチラリと確認して…。
「ソナタちゃんどうしたの?」
ソナタは泣きじゃくって言葉が上手く出ず、説明出来ない事に更に泣き出す始末。
勇人は痛みが思った以上に痛く泣く事で精いっぱいだった。
保母さんは仕方が無いので、アインと男の子を見て男の子から何があったかを聞いて来た。
男の子はだんまりを続けて黙ってしまう。口で説明するのは苦手なのだろうか?
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