絵空事

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  「ただいま~」 「ただいま…」 「………え?」 「なんか酔い醒めちゃったね」 「酒どころじゃないよ俺…」 「いや、おかしいだろ」 「どうする悠ちゃん。飲み直す?」 「いや…ちょっとテンション上がんねぇ…」 「お前ら当たり前のように 帰ってきてるけど、ここ俺ん家」 「何だよ藤蓮ーっ!!ケチケチすんなよ!!」 「寝る…」 「自分家に帰れよ!!あ、悠くん!! そこ俺が寝るベッド…!」 「シッ!悠ちゃんは可哀相な人 だからそっとしといたげて…」 「聞こえてるぞ羽柴」 「なに…何で悠くん死人みたいになってんの?」 「いや~…話すと長くなるから」 「じゃあいいや」 「ちょーい!話すよ!話させて!」 「羽柴くん俺もう寝たい」 「一杯だけ!ビール一杯だけ 飲もうよ!簡潔に話すから!」 「勝手に冷蔵庫開けるあたり羽柴くんらしいよ…」 「はい藤蓮の」 「畜生…ビールなんか ストックしとかなきゃ良かった」 「あんね………んーと………」 「それ絶対長くなるだろ」 「碧志くんに嫌われたんです…」 「っび……っくりした…… 悠くん寝てなかったんだ…」 「何でこうなったんだ?」 「え、ゆ、悠くん?」 「何がいけなかったんですか藤沢!!」 「怖っ!!」 頑張れ藤沢←
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