絵空事

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「愛を感じる?」 「は?」 「訳わかんないこと言うあの男は あなたを愛してると思う?」 「あいつのことはわかんねぇよ」 「ふふ、そうね」 「……」 「花を育てるように、あなたには 愛を注いで咲かせてあげないと」 「…なにゆってんの」 「手折って握りしめたりなんか… 俺が絶対、赦さないから」 「なな」 「だから不安がらないで」 「……」 「分かってんのに逃げんなよ」 「にげてない」 「逃げてるよ」 「なんで」 「悠さんが誰を好きであっても、 あなたの気持ちは気持ちでしょ」 「……」 「恋愛なんて理屈じゃないじゃん」 「……」 「……」 「なな」 「はい」 「ななはイヤじゃないの?」 「嫌ですよ…碧志は俺の花なのに」 「なにゆってんの」 「真実だろ」 「………ななイヤなんでしょ?」 「ええ、それがどうしました?」 「…え」 「これは俺の気持ち。 だから碧志に関係ありません」 「…は」 「あんたに心配される筋合い無い」 「…な…」 「あ、マリオ再開しよっか」 え…あ、え…?まりお?
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