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ザァァァァァァ…! 外から勢い良く降りだしてきた雨。 「兄ちゃん!!やべーっ!夕立きた。洗濯物といれなきゃ!」 無理やり兄ちゃんにを引き剥がして、ベランダに向かう。 「ちかぁあ…グズッ」 背後でまだ兄ちゃんが泣いているのには、あえて気づかないふりをする。 ________ 10分後…  ̄ ̄ ̄ ̄ 「よかった…ギリギリセーフ♪」 急いで洗濯物をといれた甲斐あって、見事ほとんど濡れていなかった。 ちょっとした達成感に満たされながらイチゴオレを一気飲みする。 「おつかれさま♪」 やっと泣き止んだ兄ちゃんがニッコリ笑って、頭を優しく撫でてくれた。 「ありがとう♪」 兄ちゃんに笑い返すと、兄ちゃんはフイッと顔をそらした。 てか、顔真っ赤… 「兄ちゃん、熱あるんじゃねぇの?顔真っ赤…。」 「あ、暑いだけだよ。暑いだけ。はははは…」 ならいいけど…
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