2/7
前へ
/12ページ
次へ
「はぁぁ、今日も勉強つかれたぁ…。 って言っても、これじゃぁ…ヤバイよな。」 午後16時頃。木下千架也(15)は帰宅途中、テスト用紙を見つめ溜め息をこぼした。 「兄ちゃんは優しいから、俺のこと怒らねぇし…。余計気まずいよ。」 兄ちゃんとは 俺の8歳上の木下拓海のことだ。 これがまた、過保護すぎて超天然で超優しいのだ。 さらに 超美形!! 俺には似ても似つかない…(泣) 本当に俺は兄ちゃんと兄弟なのだろうか…。 とかなんとか考えてるうちに、いつのまにか自宅に着いていた。 築56年のマンションは所々ボロいところもあるけど、俺は結構すきだったりする。 ご近所さんや大家さんは優しいし、野菜とかいろいろ持ってきてくれるのだ。 両親がいない俺と兄ちゃんにはとても住みやすい環境だった。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加