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ガタガタガタ!!
俺の手から滑り落ちる荷物がうるさい音をたてる。
人間は驚いたら本当に固まることを今実感した。
扉を開けた俺の目の前の状況…。
無防備にソファーで眠っている兄ちゃんに 見知らぬ男が…
覆い被さっていた。
「なっ、/////兄ちゃんに何やってんだよ!!てかお前は誰だぁぁぁあ!!///」
今まで生きてきた人生で付き合ったことはあるが、キスも それ以上も経験がない俺にとっては…
すごく刺激的だった。
急に大声をだしたからか、または他の意味なのかはわからないが 心臓がとてもうるさくて、顔が焦げると思うくらい熱かった。
『お前、拓海の弟か?』
「そ、そうだよっ!
そーゆーお前は誰だっ!兄ちゃんに何してんだ!」
いきなり男が喋ってきたので、応えるとき声が裏返った。
男はそんな俺を無視して、兄貴の首筋辺りに 指を這わせた。
『出ていけ。中1にはまだ早い。
大人の時間だ。』
なっ、なっ、
何言ってんだこいつーっ////
「馬鹿言うな!!///兄ちゃんは男だ!それに俺は中3だ!」
『だからなんだ』
まだ居たのか、とでも言いたいような顔で俺を睨みつける。
その目は…
氷のように冷たくて…一瞬だけど体が固まった。
でも、ここでひきさがるわけにはいかないと、必死に言い返す言葉を探す。
「馬鹿か!?男同士なんて有り得ないだろ!!兄ちゃんを変な世界に連れてくな!!
どうせ…
ただの性欲処理だろ!? 」
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