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伊月さんと向かい合わせになるように、ソファーに座る。 そして キッチンに向かった兄ちゃんがトレイに珈琲の入ったカップと砂糖とミルクをのせて、伊月さんの隣に座った。 「どうぞ♪」 『あぁ、すまんな。(ニコ』 まただ。何かこいつ…。 兄ちゃんと接してる時って本当に嬉しそうだな。 大切なものを眺めるような、凄く冷たそうだけど…優しい目で兄ちゃんのこと見てる…。 まさか… 本気で兄ちゃんのこと―――…。 まさかな。 それにしても、さっきは気づかなかったけど… なんか、かっこよくないか…? 『なんだ』 「…ふぇっ!?あ、いや、何でもない…です。」 無意識に、伊月さんをガン見してたらしい。 それにしても、俺に話すときはやっぱり睨み付けるような目付きだな…。 むかつく。 てか、兄ちゃんの知り合いだから一応敬語使わなくてわいけないのが もっとむかつく! 何か本気でむかついてきたから、取り敢えず兄ちゃんが入れてくれた珈琲を飲む。 正直、珈琲は大っ嫌いだ。 あの苦い汁の何が美味しいのかが全く理解できない! でも、こんなふうに お客さんが来てるときだけは意地をはって飲むことにしている。 大さじ3杯のさとうと、4個のミルクを入れて…。
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