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それから7分後。やっとこ救助がきた。救助にきたのは志木百足(しき むかで)。もともとはヒーローになるつもりだったが、『ヒーローってよく考えたらダサくね?』といって、ヒーローサポーターになったヘタレ野郎だ。俺とは七年来の付き合いだ。まあ、自分の名前に百足をつけることからわかるように、気持ち悪いやつだ。性格の方も・・・
「はじめまして。サポーターの志木といいます。」
「は?なんて?」
「志木といいます。」
「はじめましてじゃねぇだろ💢」
「すいません。道に迷ってしまって遅れました。すいません。この様子ではもっと遅れても大丈夫だったみたいですね。」
非常にヤなヤツだ。
「百足さんよぉ、上から急ぎって言われてなかったか?」
「Σ( ̄◇ ̄*)エェッ」
「活字でしかわからないネタやめろ」
「Σ( ̄◇ ̄*)エェッ」
「・・・早く手当てしろ」
なんと話が通じないやつ。こんなやつが超一流サポーターなんでだれがしんじるんだ?
「あ、永島。手当ての道具全部ブラックホールに吸い込まれてなくなったわ。スマンね(笑)」
はじめましての設定はおわったようだ。ちなみに、永島とは俺の本名だ。
「じゃっ、それで♪」
「『それで♪』じゃねぇよ。」
「じゃぁ、死んでみる?」
「・・・・・・・・・」
諦めた。こいつに話すのは諦めた。
「おっ、ブラックホールからかえってきたぞ。よかったな。」
そういって百足は羽織っていた上着の下から小さなカバンをだす。
「早くしろ。もう軽く死ねそうだ」
「( ̄∇+ ̄)」
「今、ものすごいいい顔したことを一生恨んでやるよ、このヤローォ」
「恨みは傷を直すという話を聞い──」
「たことはねぇよ」
「そう怒るなや。今から手当てしてやるよ。5時間かけて」
「いつもなら、それで許すが今はいそいでやれ。ヤツを早く倒しにいきたい。」
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