* PIECE2 *

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「龍くん…」 「なんだよお前ら。俺のいないとこで悪口言ってさ。」  龍はそういいながらゆいこの隣に腰を落とした。 「違うよっ!また龍くんの自過剰が始まった!」  瑠璃がそれを聞いて大笑いする。 「何ー?てめっ瑠璃!そんなに笑うなっ!」  龍は身を大きく乗り出し、瑠璃のほっぺを、ぐいーっと伸ばした。 「ひりゃひ!ひりゃひ!」 「あはっ!瑠璃そのままのほうがかわいいよ。」 「ゆいこ。お前なんかペン持ってねーの?」 「あ~ごめん。生憎油性しか…」 そういいながらゆいこは鞄の中から油性ペンを取り出す。 「さぁ瑠璃。ゆいこ様特製メイクの時間だよ!」 「ひゃめれ~い!」  その時ポカ。ポカ。ゴン!という音が聞こえた。 「痛って~!」  瑠璃が頭を抱える。  ゆいこと龍は頭を少しさすりながら視線を、げんこつが飛んで来たほうに向けた。 「おう真人。なずな。遅かったな。」 「遅かったじゃないでしょ?店の中でこんなに騒いで!」 「えへへ。ごめんね。」 「まぁ。席座れよ。」 「瑠璃!なんで俺のこと置いてったのさ!」  真人は瑠璃の隣に座りながら問い詰めた。 「いや…なんか早く行かなきゃって思ったら真人のこと忘れてて…」 「もう瑠璃たらっ…そそっかしいんだから…」 「でももうなずなのげんこつ食らわなくていいし!」 「じゃあ今のうちにたくさん浴びとく?」  なずなはそういいながらグーを瑠璃の前に突き出す。 「マジ勘弁!龍!なずなおさえてっ!」 「「「あははは。」」」  みんなで笑い合うのなんていつぶりだろう。  もう2週間はみんなであってなかったし、高校も離れて、これからどんどん会える時間が少なくなっちゃうのかな?  それだったらちょっと淋しいな…  それからゆいこ達5人はいろんな話をして楽しんだ。
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