67人が本棚に入れています
本棚に追加
「龍くん…」
「なんだよお前ら。俺のいないとこで悪口言ってさ。」
龍はそういいながらゆいこの隣に腰を落とした。
「違うよっ!また龍くんの自過剰が始まった!」
瑠璃がそれを聞いて大笑いする。
「何ー?てめっ瑠璃!そんなに笑うなっ!」
龍は身を大きく乗り出し、瑠璃のほっぺを、ぐいーっと伸ばした。
「ひりゃひ!ひりゃひ!」
「あはっ!瑠璃そのままのほうがかわいいよ。」
「ゆいこ。お前なんかペン持ってねーの?」
「あ~ごめん。生憎油性しか…」
そういいながらゆいこは鞄の中から油性ペンを取り出す。
「さぁ瑠璃。ゆいこ様特製メイクの時間だよ!」
「ひゃめれ~い!」
その時ポカ。ポカ。ゴン!という音が聞こえた。
「痛って~!」
瑠璃が頭を抱える。
ゆいこと龍は頭を少しさすりながら視線を、げんこつが飛んで来たほうに向けた。
「おう真人。なずな。遅かったな。」
「遅かったじゃないでしょ?店の中でこんなに騒いで!」
「えへへ。ごめんね。」
「まぁ。席座れよ。」
「瑠璃!なんで俺のこと置いてったのさ!」
真人は瑠璃の隣に座りながら問い詰めた。
「いや…なんか早く行かなきゃって思ったら真人のこと忘れてて…」
「もう瑠璃たらっ…そそっかしいんだから…」
「でももうなずなのげんこつ食らわなくていいし!」
「じゃあ今のうちにたくさん浴びとく?」
なずなはそういいながらグーを瑠璃の前に突き出す。
「マジ勘弁!龍!なずなおさえてっ!」
「「「あははは。」」」
みんなで笑い合うのなんていつぶりだろう。
もう2週間はみんなであってなかったし、高校も離れて、これからどんどん会える時間が少なくなっちゃうのかな?
それだったらちょっと淋しいな…
それからゆいこ達5人はいろんな話をして楽しんだ。
最初のコメントを投稿しよう!