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「やったぁ!また一緒のクラスだねぇ!」
このクラスの子達なのかなぁ?
いいなぁ。
胸が少し苦しくなった。ゆいこはこの学校に知っている人が一人もいない。
地元の高校でも良かったのが、どうしてもこの学校でなくてはいけない理由があった。
だから親も先生も無理と言われても、必死で勉強してやっと合格した。
たとえあの人と離ればなれになっても…
この学校。私立光陽学園は小学校からエスカレーターで大学まである超マンモス校。しかも広大な土地で、小学校から高校まで全て同じ土地におさまっている。
だから小学校から通っている子からすれば高校ではほとんどが顔見知りだった。
あたし…本当にここで良かったのかな…?
ゆいこはなんだか悲しくなって顔を腕の中に埋めた。
「ねぇねぇ。」
誰かの声が上のほうから聞こえた。
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