* PIECE1 *

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 俺…どうしたんだろう…?  一人だけ違っていた…  中学生のころから余り変わらないメンバーに少しがっかりしていたとき、後ろのドアががらりと開いた。  びっくりした…  心がぽかっと空いた気がした。不思議と目が彼女を追う。 「なんだよーはる!急に黙ったりして!」  いきなり友達の川口一樹に首を絞められた。中学から友達のこいつは何かと勘が鋭いため、おちおちボロを出す訳にはいかない。 「いってぇ!カズ!ふざけんなっ!!」 「なになに?さっそくかわいい子見つけたの?」  久しぶりに心臓が飛び出た。 「ばっか!ちげーしっ!」 「おっ!円!みきみき!おっはよぉ~!」  カズは俺から離れると来月で1年になるラブラブの彼女とその友達のもとへと走っていった。 「やったぁ。また一緒のクラスだねぇ!」  今田円。大竹未来。  二人とも中学の時から中がよかった。中でも未来は小学生からの付き合い。なんだかんだで一番話しやすいかも知れない。  カズと円が付き合いはじめてからはカズの友達の俺。円の友達の未来。俺たち4人は自然と一緒にいるようになった。 「春樹くん。また一緒だね。」 「おう。またよろしくな。」  未来はにこっと笑った。 「もぅあんたら付き合っちゃえば?」  円が未来の肩に腕をかけながら間に入ってきた。 「円!ダメでしょ!二人はじっくり見守るって決めたでしょ?」 「だってもう見飽きた。こんな友達以上恋人未満あたしなら耐えらんないねっ!」 「円!」 「新入生は廊下に出席番号一列に並んでください。」  先輩であろう人が教室のドアを開けて呼び掛けた。 「はぁ。カズ。円ちゃんとしつけろよ。俺らだって迷惑だ。なぁ。未来?」 「うっうん…そうだね。」  春樹はそういうと一足先に教室を出た。どうしてもあの子が気になったから。 「いいの?未来このままで?」 「そうだよみきみき…」 「いいのあたしは気付いてくれるまで待ってるから。二人とも行こう?」 「気付くっていつになるのやら…」  そして三人も教室を出た。
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