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菜箸で手を叩かれた烏は拗ねた顔をして
テーブルに運んでくる
「烏ちゃんは興味ないんだなー、そーゆーの」
「だ、て…知ってる、もん」
「え?そうなの?」
「う、ん」
「「いただきます」」
烏が席に着いた後で亜人さんが
人数分のご飯の入ったお茶碗を乗せたお盆を持って席に着く
興味なさげな烏を見て首を傾げる橋本さんも
全員が席に着けば手を合わせて
みんなで一緒に合掌をする
一緒に暮らすことになった時に
烏が決めたみんなのルール
それをした後で
亜人さんが作ってくれる美味しい料理に箸を伸ばす
「知ってるって、いっだ」
「口に物入れて喋るな!!」
「ごめんなさい…」
「まったく…、烏君も月姫君に聞いたの?」
「う、ん」
口に目一杯頬張る橋本さんを叱る亜人さんの言葉に
貴方はゆっくり頷いて、口に料理を運ぶ
その烏の頷く顔を見て
思い出される、昔の光景
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