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「烏様、桂木さんがお困りですよ」
『…ごめんなさい』
「あ、別にいいんです
しょうもない理由なので…」
世話係の方から声がかかれば
また、手が動いて
今度は謝罪の言葉が記される
その時覗き見たふせめがちな目
引き込まれそうになった
ううん…、
誰も傷付けたくない
その気持ちが大きすぎて
自己犠牲心が人一倍大きく心の中で育ってしまった貴方が
ちょっとしたことでも、自分を責めてしまう貴方が見せる
本当は甘えたくて、でもそれが出来なくて
そんな、寂しそうな瞳に
完全に引き込まれてしまったんだ
貴方が最初に俺と話したことは俺の名前の事
俺が貴方に一目惚れをしてしまった
最初の思い出
…――――――――――
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