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「―またボーッとしてる。授業なんて必要ないくせに…」
「―そうそう。万年首席様には、関係ないくせに…」
「…特別だと思いやがって」
聞こえよがしの言葉。
(『特別』、ね)
周りにそう思われていることは知っていた。
自分が一度覚えたら忘れない質で、それが『特別』だと周りが騒ぎたてている。
憧れや皮肉な目線で見る生徒。
過剰な程自分に気を使う教師。
気付いているのだろうか?
自分は努力を知らない、空っぽな人間なのだと。
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