第Ⅰ章 孤独の願い

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授業も全て終わり、帰宅の準備をしていると、机の中に紙切れが一枚入っていた。 不思議に思い、紙を見る。 『放課後、陸上部室前に 碧』 意味が分からずにいた。 碧がいちいち紙に書いて、直接渡す事なく、机の中に入れる行為は今まで無かったのだ。 誰かの悪戯だろうと思ったが、本当だと、後々が怖い。 碧は正義感に溢れる少女でもあるからだ。 約束事を守れないような奴には容赦無い。 過去に一度経験有りの結は、重たい足取りで部室へと向かった。
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